創業支援


創業支援に関してさまざまな事例をご紹介します。

支援事例9 創業


(支援事例5 再掲)

「恵那の里山を守りたい」都会から恵那に移住した庭師の思いを実現した起業

カテゴリー:創業

相談者:緑の便利屋さん 山奉仕 代表 藤村 聡樹 様

支援事例8 インターネットで繋がる経営相談窓口


「インターネットで繋がる経営相談窓口」

担当コーディネーター:伊藤 通康

 

今回は専門家とインターネットで繋がる経営相談窓口「テレビ電話相談窓口」での創業支援の事例を紹介します。

相談者のOさんは岐阜市在住の料理人で、ご自身のお店を持つ夢を叶えるためにぎふメディアコスモス(岐阜市) 「ビジネスチャレンジ支援相談窓口」に相談にみえました。

当日当番のコーディネーターが対応しましたが、飲食店開業を目指されていましたので、より専門的な知識を有する私が担当することになりました。

しかし、私は高山サテライト相談窓口(高山市)に在席しており、Oさんのスケジュールもタイトなため、Webシステムを使用した「テレビ電話相談窓口」での遠隔相談にて対応しています。

以前から夢はあるものの、お勤めする中でなかなか進展せず、困惑が続いていたそう…

「ある程度しっかりとした、ビジョンや準備、知識がないような状態で相談してよいものかどうか…?」という迷いの中、2年ほど経過しているようでした。

そういう方のためによろず支援拠点があり、ビジョンも知識も創業に向けた準備も“相談日から始めても構わない”ことをお伝えしてから、相談を重ねるごとに表情も明るく、元気になられてきています。

店舗コンセプト・メニュー構成・物件さがし・資金調達・運営シミュレーションなど、月一回の相談ごとにテーマを決め、宿題を持ち帰ってもらい、話し合いをさせていただいています。

相談ですから、準備不足を責めたりされることはありません。

まずは、お気軽にのぞいてみてはいかがでしょうか。

遠方にいながら、相談者とよろずコーディネーターとをつなぐWeb相談システム「テレビ電話相談窓口」をIT社会らしく、もっとご活用いただきたいと思います。

 


支援事例7 青色申告をご存知ですか?


「青色申告をご存知ですか?」

担当コーディネーター:小田切清子

 

 ご相談者様は、ご家族でCafeを始めたいとのご相談で来所されました。

個人事業の場合の開業時の手続きとして、税務署等への開業の届出、給与支払事務所等の開設届出、源泉所得税に関する届出書などが必要となり、また、青色申告を希望される場合には青色申告承認申請書と青色事業専従者給与に関する届出書を開業届と一緒に提出していただくといいですよとアドバイスさせていただいたところ、青色申告って何ですかとのご質問に至りました。

 

<青色申告制度とは>

 青色申告制度とは、簡単にいうと、一定水準以上の記帳をしてその記帳に基づいて正しい申告をする人については、所得金額の計算などについて有利な取扱いを受けられますよという制度です。青色申告をするためには、事前に所轄税務署長の承認が必要となりますので、一定の期日までに承認申請書を提出しなくてはいけません。

 

<青色申告のメリットデメリット>

 青色申告のメリットはいくつかありますが、代表的なものとして、

① 最大65万円の青色申告特別控除が受けられる

② 親族などへ給与を支払った場合に、青色事業専従者給与の必要経費算入が認められる

③ 純損失の繰り越しが3年間できる

 などが挙げられます。

 つまり、きちんとした帳簿を記帳して正しく申告することで、節税効果があるということが最大のメリットですね。

 ところで、青色申告のデメリットはないのでしょうか。デメリットを挙げるとするならば、会計ソフトなどの導入費用がかかる、簿記の知識の習得が必要となるなど、費用と手間がかかることでしょうか。ただし、現在は白色申告者に対しても、記帳制度や記録保存制度が設けられていますので、費用と手間がかかる点は青色申告者に限ったことではないようです。

 

 岐阜県よろず支援拠点では、創業に関する手続きや経理に関する疑問など、どんなことでもお気軽にご相談いただけます。どうぞご利用ください。

 


支援事例6 キャリアコンサルタントの視点


「キャリアコンサルタントの視点」

担当コーディネーター:梶原 ゆかり

 

岐阜県よろず支援拠点では、「これから起業しようと思っている」「今のうちに何か始めたいのでアドバイスが欲しい」「すでに開業届は出してあるけど、まだ具体的に動けていない」等、創業・起業に関するご相談をお受けすることがよくあります。

 事業支援という視点では事業計画や事業内容を精査することに内容が偏りがちですが、キャリアコンサルタントとして「そもそも起業することが本当にその人の望むキャリアなのか」という視点で確認することが多々あります。その結果、勤めていた方が良いという結論になる方、タイミング的にもう少し後に起業すると言う方、より強い決意を固める方等、様々な結論が出ます。

 最近は起業しやすい環境や支援体制が整っているため、気軽な気持ちで会社を辞めて起業する方もいらっしゃるようですが、中小企業白書の調査結果(2014年)によると、起業家のうち7割強が個人事業主です。そして、その所得は100万円未満が3割超、200万円未満が5割を占めるという結果が出ています(ちなみに300万円未満になると7割になります)。

 起業するのかしないのか、曖昧な段階でのご相談にも対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

岐阜県よろず支援拠点には複数の相談窓口があります。(詳細は以下URLへ)

https://www.gpc-gifu.or.jp/monodukuri/yorozu/index.asp


支援事例5 都市からの移住と創業


事業者様:緑の便利屋さん 山奉仕(恵那市 代表:藤村 聡樹)様

担当コーディネーター:松岡 隆

 

本日は、都市から恵那市へ移住して創業に取組まれ事業化に成功した事例をご紹介します。

 

<経緯>

 今回ご紹介させていただく事業者様は、神奈川県川崎市から恵那市へ移住され、地元の造園事業所に勤務していたが、美しい自然を守りたいとの想いが強く創業を志すも、どのように準備し手続きを進めれば良いかわからない状況の中、当拠点にお越しいただきました。

 

<課題>

 事業者である藤村様の想いは、「恵那の美しい自然を守りたい」とのことでしたが、創業後の成功イメージやイメージを実現するためのターゲットとコンセプト、得たい年収など具体的な事業イメージがぼんやりしている状態でした。起業を成功させるための課題としては、事業コンセプトとターゲットの明確化とともに、創業後の集客拡大でした。

 

<主な取組み>

 課題の解決にあたって代表の藤村様と相談を重ねた結果、庭師としての視点ではなく純粋に「美しい自然を守りたい」との想いと真逆の現実世界がどこにあるのか?さらには、何故そのような状態になっているのか?について市場調査を実施していただくことでした。

そこで見えてきたのが、「大きな庭木の伸びすぎた枝」であり「雑草が伸び切った田んぼ」や「荒廃した裏山」でした。さらに、そのような事態になっている原因を土地のオーナーに伺う中で、庭師に頼むほどの仕事ではないが、高齢になり脚立に登れず重労働のために放置されているという、高齢者が多い地域の問題点が多く存在していることが見えてきました。そこでこれらの問題を解決する事業コンセプトとして藤村様が提案されたのが「緑の便利屋さん 山奉仕」でした。

次に、恵那市周辺のターゲット層に認知いただくために、ニュース原稿の作成と報道機関へのリリースを実施、さらには、チラシを作成しターゲットが立ち寄りそうな場所への配布に取組みました。

 

<成果>

 これらの取組みにより、想定していたターゲット層からの受注が増加するとともに、藤村様の仕事ぶりに感銘を受けたお客様からの口コミの効果により、創業1年で当初の目標を達成できるに至りました。

 

<事業者様のお声>

 よろず支援拠点に相談するまでは、想いだけが先行し何をどのように進めれば良いのか全く分からない状態で半ば起業を諦めかけていましたが、根気強く、親切丁寧に、一つ一つ問題点の解決に繋がるヒントをいただき、私の心の奥にある、気付いていない想いや考えを『引き出してもらった』と感じています。

私が何を考えているのか、自分自身でもよく分からなかったものを「最終ゴールはどこか?」「収入の目標は?」「市場のニーズは?」「ライバルは?」「絶対に譲れないことは?」など、その場で聞かれたり、時には宿題を出されたりしてじっくり考えることによって『引き出してもらった』のだと思います。また、判断に迷っている時も判断基準を明確にしていただくなど具体的で且つ効果的なアドバイスをいただき頼りになりました。

同業者の高齢化を好機と捉えられたこと、お金に余裕のある高齢者をターゲットに絞ったこと、プレスリリースの方法を教わったこと、チラシやロゴの作成のアドバイスもとても参考になりました。

起業して一年の現在、これまで以上に移住して良かったと思っています。都会にいたらライバルも多くて、資金もかかって、起業できなかったと思います。

現在は、自分のペースで、自分の納得するように仕事ができています。それも、一年前に自分の頭を整理してもらったおかげだと思っています。

(緑の便利屋さん 山奉仕 藤村代表)

 


支援事例4 「何故?」という問いかけの必要性


担当コーディネーター:森部一彦

 

岐阜県よろず支援拠点には、多くの相談者が様々な相談のために来訪されます。

先日、初めて来訪されたAさんは、「事業を始めたいのですが、何をするのか決まっていません。こんな相談でも大丈夫ですか?」と少し不安そうに尋ねられました。

「もちろん よろず支援なので大丈夫です」とお答えし、相談が始まりました。

よろず支援拠点に来訪される相談は、大きく3タイプに分かれます。

 

タイプ1 

 課題(取り組むこと)が明確になっており、どうすれば良いかを知りたい

タイプ2

 問題(不都合な状態)が起きていて、何から取り組むべきかを相談したい

タイプ3 

 考えがまとまらず悩んでおり、解決の糸口や方向性のヒントを得たい

 

それぞれタイプによって、対応の進め方や相談のゴールは違いますが、全ての相談対応のベースになるのは「なぜ」という問い掛けです。

なぜなら問い掛けられたことを考える過程で「問題の本質」や「別の視点の存在」、また自身の「価値観」に気付き、それから続く相談の納得性を高めるからです。

よろず支援拠点のコーディネーターは、相談者の「伴走者」です。コーディネーターとの対話を通して、問題の「根源」に気が付いたり、取り組むことの優先順位付けが明確になったりします。

また、自分が本当にしたいことや価値観に気付くことで、今後の方向性を見いだせたりします。コーディネーターに相談して立てた計画や改善策に対する納得感が高いほど、解決に向けた実行力が高まります。

何か困ったり・悩んだりした時は、お気軽に「よろず支援拠点」のコーディネーターに相談してみてください。話すこと、聴くことを通して課題や自分の考えが明確になり、コーディネーターのアドバイスとともに、皆さんの問題を早期に改善に導きます。

 


支援事例3 事業引継ぎによる創業支援


「事業引継ぎによる創業支援事例」

担当コーディネーター:豊増さくら

相談者:ナチュラルLife まほろば様(多治見市)

 

ナチュラルLife まほろば様は多治見市のながせ商店街にある、オーガニック食品を中心とした小売店です。

現店主の社本さんは、もともとこの店のお客さんでした。

「前経営者が家庭の事情でお店を閉めるので「後をやってみないか」というお話を頂き、迷いましたが自分も必要としている健康に関わるものを取り扱いたい、それと共に居心地の良い場所を作りたいという気持ちが大きく、受け継ぐことを決意しました。」と社本さん。 

しかし、社本さんは経営は初めてで、また多治見市外の住人であったため、まずは多治見市役所に相談に訪れました。そこで多治見市産業文化センター施設内に起業支援センター、商工会議所があり、また毎週金曜日はよろず支援拠点の出張相談が開催されていることを聞き、相談に来られました。

その後、起業支援センターのマネージャーと共に事業引継ぎの際の注意点、取り交わすべき書面や、引き継ぎ後の再オープンの際の周知活動のアドバイス、商工会議所の経営支援員から日々の記帳指導やGoogle my businessの活用アドバイスなどを得て、こつことと事業を形にされています。

(経営支援員の支援によるHPもできました) 

(我々のイチオシは国産しょうがのジンジャーエール≪ショウガ感満点!でクセになります≫お近くを通った際はぜひどうぞ!)

 

「知り合いもいない土地で初めての経営だったので身近に相談できる方がいて本当に心強いです」とおっしゃる社本さん。 

「自分や家族の病気で本当に食べ物って大事だなって思ったのです。」

そんな思いから無農薬の野菜を栽培する農家さんと店頭でマルシェを行ったり、金属アレルギーのある方に肌に優しいアクセサリーを探してきたりとオープン後も日々お客様のために努力を続けられています。

 

岐阜県よろず支援拠点では地域の商工会議所や商工会、金融機関などと連携し、専門的な支援から伴走支援まで幅広い支援を行っています。 

どうぞお気軽にご相談ください。

 


支援事例2 創業・起業相談のタイミング


 「創業・起業相談のタイミング」

担当コーディネーター:梶原ゆかり

 

よろず支援拠点では、「このアイデアで事業を始めたい」「起業しようと思っているけど、何から始めれば良いか分からないため相談したい」等、創業・起業に関する相談をお受けすることがよくあります。

話を聞いてみると、届出は出していないものの既に事業を始めている方もいれば、イメージはあるけどまだ誰にも話したことがない方、既に準備を始めている方など、お越しいただくタイミングは様々です。

早いタイミングで来ていただければ最初の構想から一緒に考えるお手伝いもできますし、既に始めている場合はそれまでの状況を整理してから現在抱えている課題の解決や、今後必要なことへの取り組みに関する情報を整理する支援をすることもあります。

創業・起業に関する相談は、始める前にしないといけないような印象を持たれている方もいらっしゃるようですが、どのようなタイミングに来ていただいても、来訪された方の事業にプラスになるような視点や情報をお伝えするのが我々の役割です。

少しでも「誰かの意見が聞いてみたい」、「相談したい」と思ったら、ぜひ気軽に足を運んでください。

 


支援事例1 起業から売上拡大


本日は起業~売り上げ拡大(販路開拓+ブランド化)の分野での支援事例とご相談者様の声をお届けし ます。

 

アッシュパイ様(美濃市)

担当:加藤由紀子コーディネーター、市原良信コーディネーター

 

 1) よろずを知った経緯

起業にあたり、経営を学ぶために産経センターの起業塾に入塾しました。 そこで、よろずの存在を知り、2013年からお世話になっています。

 

2) 相談した内容

昨年からは売り方・売上の伸ばし方について、その前はブランド名やロゴマークの作り方から始まり、 補助金の資料作成方法、販路拡大方法、ネットショップ運営、権利保護など多岐にわたっています。

 

3) 最近の取り組み

岐阜高島屋様、関マーゴ様をご紹介いただき催事を開催しました。 (写真は岐阜高島屋様での催事の様子です)

 

4) 販売した結果

・今までとは違う客層を開拓できました! 

・催事を通してお客様のニーズが顕著になりました。 

・また、ブランド力が高まりました!

 

5) よろずに相談した感想

改善点が明らかになったことで、強い経営基盤を作り上げることができました。

販路を拡大する事ができ、売上が伸びました。

なによりも親身になってご相談に乗っていただけるので心強かった。 これからも継続的にご支援をお願いしたいです。

 

 よろず支援拠点では、起業から商品開発、ブランド化、販路開拓等々と多岐にわたりサポートを行っています。