商品開発・ブランド・デザイン


商品開発・ブランド・デザインに関してさまざまな事例をご紹介します。

支援事例4 ブランド化


岐阜県の誇り「飛騨牛にぎり」をブランド化 渾身の一貫を全国へ

カテゴリー:ブランド化

相談者:岐阜県鮨商生活衛生同業組合 理事長 林 輝男様

支援事例3 商品開発+デザイン+IT活用


【商品開発+デザイン+IT活用】

 自社オリジナル商品のデザインにクラウドソーシングサービスを活用

 

相談事業者:雑賀才蔵

 担当コーディネーター:豊増 さくら

 

 

ご相談者様はネットショップにて雑貨類を販売しています。

 

商品ラインナップの中でも、引っ越しの挨拶時の手土産としてトイレットペーパーが人気です。そこで自社オリジナルの新デザインを作成したいと思いましたが、依頼できるデザイナーがいない。とのご相談でした。

 

コーディネーターは、ネット上からデザイン等、仕事の受発注を行うことができる「クラウドソーシング」サービスの活用をアドバイスしました。

相談者様は同サービスを活用したところたくさんのデザイン提案が得られたので、メインターゲットである40代前後の女性の意見を聞く機会をよろず支援拠点にて設けました。

その結果、「お花を贈る」というのがあいさつの場にふさわしいと考える女性が多数であり、写真(after)の花をあしらったデザインを採用しました。

商品販売後は、当初の狙い通り女性客から好評とのことです。

 

・この商品開発でのメリットは他社にないオリジナルデザインのため、ネットショップでも価格比較ではなくデザインで選ばれるという利点が生まれた事です。

 

今後はブランド力強化の一環として百貨店を活用し販路拡大を図る予定です。

 

 


支援事例2 ブランド力強化+販路開拓


【ブランド力強化+販路開拓】

 

 相談事業者:A社

 担当コーディネーター:鈴木昂司

 

ブランド力強化の一環として百貨店を活用し販路拡大を図る事例です。

 

1. 背景

 相談者は、みそなどの調味料を数十種類製造し、流通量販店をメインとして商品を卸しています。今後の販売増加を図っていくには、ブランド力の必要性を感じて相談に来訪されました。

 

2. 相談内容及対応

 <相談内容>

  ブランド構築の方法を知りたいとのことでした。

 <対応>

  展開するブランド採用戦略の方法を決めた後に個別の戦術を考えていく

  ことを提案。ブランド採用戦略の5つの方法について説明(個別ブラン

  ド戦略、ファミリーブランド戦略、分割ファミリーブランド戦略、ブラ

  ンドプラスグレード戦略、ダブルブランド戦略)し、経営者自身の事業コ

  ンセプトや将来ビジョン、取扱商品群をヒアリングし、方向性を設定。

 

3. 課題

1) 高付加価値化路線へのシフト変更

2) 新規顧客開拓後のリピート客化  

 

4. 取組み内容

1) 高付加価値化路線への変更策の一環として地域大手百貨店のブランド力を活用し、当該商品の信頼性や商品の良さをアピールする。

① 当該百貨店バイヤーに紹介し、冬ギフト商材の対象商品に決定

② ギフト商品用化粧箱のデザイン変更

③ みそづくりの“想い”や厳選素材の使用など他社との差別的要素を小冊子に盛込み、これをギフト商品に同梱。

2) ギフトをもらった消費者が、「また、欲しい」と感じ、手に入れやすいような導線を作る。

①  上記③

②  ホームページをリニュアルし、商品選びや発注容易性の向上を図る。

③  顧客データを活用し、販売促進活動に活かす。

  

この結果、こうした支援に相談者も共感され、新たなブランド構築に向け、少しずつではありますが着実に歩みを進めておられます。

 


支援事例1 販路開拓+ブランド化


【製品ブラッシュアップ~売り上げ拡大(販路開拓+ブランド化)】

 

相談者: 作山陶苑様(土岐市) 

 担当コーディネーター:豊増さくら

 

1)背景

相談者は「ウグイス徳利」という、注ぐときに音が鳴る徳利を製造しており、陶磁器業界や愛好家の中では存在を知られた商品であったが、流通経路も限られており、購入者は限られていました。

 

2)相談内容・対応

 今後、新商品開発により売上拡大を目指すとの基本方針でしたが、まず課題の整理と分析のため、現状の製品群ごとに利益率をヒアリングし、その過程を経てあらためて「ウグイス徳利」を今後の強化商品と位置付けました。

 

●増産に向けた課題の整理

①生産体制の問題

ただし、当初「ウグイス徳利」は「これ以上の生産増加は不可能」との相談者からの返答でした。そのため、現状での完成までの工程を聞き、その中でどの工程がネックとなっているのかを整理し、その結果、表面の装飾が手描きであり、職人数が限られているとの返答であったため、転写というプリント技術での新デザイン開発を提案しました。

 

②社内人材の問題

しかし、社内にデザイン開発のできる人材がいないことから外部デザイナーの活用を提案しました。

 

③資金の問題

 外部人材活用に関しては資金が必要であるため、「小規模事業者持続化補助金」の活用を勧めました。相談者は補助金を活用したことがなく、書類作成などに不安を抱えていたため、地元の支援機関である土岐商工会議所にサポートを依頼しました。

 

3)結果

 展示会への出展で多くの来場者の注目を集めるとともに、流通大手の全店舗での販売が決まるなど、新デザイン導入により、ウグイス徳利の売り上げが2~3.6倍になりました。

 

 4)ご感想

ウグイス徳利は私が作山窯に入る前から当事業所にて製造されており、息の長い人気商品です。しかし、多くのデザインは昔ながらのものを受け継いでおり(昭和30年代からのデザインのものもあります)、購入される方も高齢化していました。

 面白い、や、かわいい、と言われることも多く、自分でもなんとか若い人向けにリニューアルできないものかと思っていましたが、日々商品を見ていると逆に新しいアイデアは出にくくなっていました。

 今回、外部の方からの支援を受け、こういう考えがあるのか、と斬新で刺激を受けました。また、新しい層に喜ばれたこともとてもうれしく思っています。

 今回のデザインだけでなく、もう少し違った層に、違った切り口のデザインの製品を作る案も進行中です。また新しい層と出会え、ウグイス徳利の技術を継承できるよう、今後とも努力して参ります(代表・勝股五美氏)。